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タカザワゼミ体験記① 岡崎はるな

これから受講を考えている方へ


タカザワゼミは10時半から始まる。午前中はタカザワ先生のレクチャーが行われる。作品がどのようにして評価されるのか、写真史、世界の写真集の解説、写真展という空間をどうデザインするのか、写真とは何か、といった写真活動をしていくうえでの知識や考えを教えてくれる。


お昼休憩をはさみ午後はいよいよ12人のゼミ生のレビューが行われる。レビューは1人15分。プリント枚数は皆さん10枚から50枚くらいだったと思う。ゼミ生はもうテーマが明確にあり作品にまとめて見てもらう方もいれば、これからテーマを見つけていくために自分の撮りためた写真を見てもらう方もいる。

作品をまとめている方はなぜこのテーマで撮ったのかを伝え、タカザワ先生にアドバイスをもらう。また、自分のテーマの参考になる写真家を教えてもらったりもする。レビュー中は写真に関しての質問をしたりアドバイスを聞く大チャンスなのだ。





私は毎回20枚前後で提出していた。テーマがまだ定まっていなかったが、レビューを受けるうちに写真の共通点が見つかった。何を撮りたいのか定まっていない自分の作品にも無意識的に気になっているものやイメージがあることを知った。


レビューはとても白熱するし、作品が並べられる机をゼミ生が立って囲む形で行われるため後半はゼミ生にすこし疲れが見える。ただタカザワ先生は最後まで楽しそうに作品を観てくれていた。後で聞いた話だが、どんな人の作品もどうして撮ったのか想像して観ることが本当に楽しいとおっしゃっていた。


今回初めてゼミを受講してみて今後レビューを受ける際には絶対に気を付けようと思ったことが1つある。私はレビューで何を話せばよいのかわからずレビュー時間を余らせてしまうことが多々あった。それは本当にもったいないことで、せっかくプロの写真評論家に(しかも興味を持って)自分の作品を観てもらっているのだから、事前に気になることを整理して時間を有効に活用するべきだと反省した。次のゼミでは絶対に質問内容を沢山考えて受講すると心に決めている。


16時半ごろにレビューが終わりゼミも終了する。


ゼミ生はほとんどが知らない方だったため、私は初めとても緊張していた。ゼミでお話しするうちに親しくなり、よい方々ばかりで写真に対しての強い思いがそれぞれあった。ゼミの最終回には作品の感想を言い合ったり、展示のノウハウを教えてもらったりした。


学生最後に個展をやりたい。とふわっとしたことを友人に話したことをきっかけにタカザワゼミを受講し様々なご縁ができた。何を撮りたいのか迷っていた時期であったが、ゼミを受講したことで作品のテーマを明確にし、写真に対して向き合っている方々と話すこともでき、とても充実した時間を過ごせた。


写真をこれからも続けていきたいと考える方は是非次回のタカザワゼミの受講をご検討ください。


岡崎はるな



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